台風への事前対策と万が一の際の火災保険活用ガイド

2026-06-03

豆知識

【プロが教える】台風への事前対策と万が一の際の火災保険活用ガイド

【プロが教える】台風への事前対策と
万が一の際の火災保険活用ガイド

命と資産を守るために、直撃前に知っておくべき全知識
台風の接近が予測される際、多くのオーナー様や入居者様から「今、何をすればいいのか?」「もし家が壊れたら保険は下りるのか?」という切実なご相談をいただきます。結論から申し上げます。台風対策で最も重要なのは「開口部(窓・ドア)の死守」と「飛散物の撤去」であり、万が一損害が出た場合は「風災補償」または「水災補償」が付いた火災保険でカバーできます。

本記事では、不動産のプロの視点から、台風が直撃する前に絶対にやっておくべき具体的な対策と、罹災(りさい)してしまった場合の火災保険の正しい活用手順について、「事実+専門的な解説」を交えて分かりやすく解説します。

1. 【台風直撃前】何をすればいい?プロが教える「命と家を守る」2大対策

Q. 台風が近づいています。最優先でやるべき自宅の対策は何ですか?
A. 「ベランダや庭の私物をすべて室内に取り込むこと」と「窓ガラスの飛散防止対策」の2点です。これらを台風の暴風域に入る前(目安:風速15m/sに達する前)に完了させてください。

①「凶器」をなくす外周りの片付け

台風被害で最も多いのは、風そのもので家が壊れるケースではなく、「近隣から飛んできた物によって窓が割れ、そこから暴風が吹き込んで屋根が吹き飛ぶ」という連鎖的な被害です。

  • ベランダ・庭のチェックリスト: プランター、ゴミ箱、物干し竿、洗濯バサミ、自転車、三輪車、アウトドア用品、傘立てなど。

これらはすべて室内に移動させてください。

② 窓ガラスの死守(雨戸がない場合の代替案)

雨戸がない場合は、以下の手順で窓の補強を行ってください。

  • 飛散防止フィルムまたは養生テープの貼付: 窓ガラスの内側から、養生テープを「米」の字を描くようにしっかりと貼り付けます。
  • カーテンとブラインドを完全に閉める: テープを貼った上で、厚手の遮光カーテンなどを閉め、タッセル(紐)で固定します。

2. 【賃貸vs戸建て】台風被害の修繕費用は誰が払うのか?

Q. 賃貸マンションに住んでいます。台風で窓が割れたり雨漏りしたりした場合、修理費用は自己負担になりますか?
A. 建物本体の修繕費用は「大家さん(貸主)」の負担となります。ただし、入居者様の私物(家財)の被害は、入居者様ご自身の負担となります。

3. 【火災保険の真実】台風被害で使える「2つの補償」と適用条件

台風の被害に対しては、主に「風災(ふうさい)補償」と「水災(すいさい)補償」という2つのメニューから保険金が支払われます。

4. 【万が一被災したら】保険金を100%正しく受け取るための4ステップ

万が一、ご自宅が台風の被害に遭ってしまった場合は、以下の手順(タイムライン)を正確に実行してください。枠をクリックするか、右側のチェックボックスを入れることで進捗を管理できます。

1
被災直後・片付けの前
被害状況の徹底的な写真・動画撮影
まずはスマホを手に取り、被害箇所を撮影します。「遠景(建物全体)」と「近景(壊れた部分のアップ)」の両方を、最低でも各箇所4〜5枚は撮影してください。
2
被害発覚から原則3年以内(推奨は即日)
保険会社または代理店への事故連絡
契約している保険会社の事故受付ダイヤルやWeb窓口から連絡を入れます。契約者番号、被災日、被害の状況を伝えると、申請書類一式が届きます。
3
二次被害を防ぐため
修理業者への見積もり依頼と応急処置
信頼できる工務店やリフォーム業者に見積もりを依頼します。放置すると雨漏りでさらに被害が拡大する場合は、ブルーシートをかけるなどの応急処置を行います。
4
書類提出から通常30日以内に支払い
必要書類の提出と保険会社の調査
保険会社から届いた書類に記入し、「業者の見積書」と「ステップ1で撮った写真」を添えて提出します。写真がしっかり揃っていれば審査が非常にスムーズに進みます。

5. 【注意喚起】台風直後に急増する「火災保険詐欺」の手口

台風が通過した直後、「保険金の申請を代行して自己負担ゼロで直す」と謳う悪質な訪問業者がやってきますが、絶対にその場で契約しないでください。

まとめ

台風が接近しているというニュースを見たら、焦らず、まずはベランダの片付けから始めてください。そして万が一の時は、正しいステップに従って、落ち着いて火災保険を活用しましょう。


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